ロボット導入の価格は、特にこのようなソリューションへの投資を初めて計画する場合、理解し難いかもしれません。
ここでは、ロボット・ベンダーがどのように見積もりをするのかを把握するのに役立ついくつかの情報を紹介します。
主要項目:
- 製品および関連サービスの購入:ロボット+ソフトウェア+導入役務
- 施設構成に応じた電気・通信設備
- パフォーマンスの保証を手に入れる
1) ロボットを買うのではなく、システムを買うこと。
これが大きな違いです。お客様は製品(標準的なフォークリフト)とメンテナンス契約を購入することに慣れています。ロボット導入の実現可能性を評価しようとしているのであれば、まず、ロボットを購入するだけでなく、ロボット化されたオペレーションの全構成=ソリューションに投資することになることを理解する必要があります。
導入には、さまざまなAGVの専門的知識が必要となります。
- プロジェクト管理チーム、ITチーム、ソフトウェア・サプライヤー(WMS、ERPなど)のための単一のインターフェイスの提供
- 最適なレイアウトの設定(シミュレーション、ロボット経路の最適化、ピック/ドロップゾーンなど)
- 既存レイアウトの工場・倉庫への配備
- ロボット運用のパフォーマンスの確保するための準備
2) 見積もりには何が含まれるのか
各サプライヤーによってオファーのパッケージは異なりますが、少なくとも以下の要素は備えが必要です。
- ロボットの価格:製品本体と必要なオプション
- バッテリー価格:バッテリーと充電システム
- ソフトウェア価格:ロボットの監視とITシステムとのインターフェース
- プロジェクト管理および導入費用:システムの配備
3) プロジェクト管理および導入費用に含まれるもの
サプライヤー候補と商談を始めるとき、最初にする質問の1つは以下の通りです。
ロボットとバッテリー価格に加えて、予算の重要な部分はプロジェクト管理と導入作業コストになります。項目は以下の通りです。
- ロボット化したいフローの量と距離
- ピック・ドロップ・ポイント(ラック、コンベア、ドック・レーンなど)の量と種類
- 必要な処理能力(1時間当たりのパレット数)
- 目標処理能力を達成するために提供するロボットの数量と種類
- ロボットの総作業領域
- お客様のITシステムと当社のロボット・ソリューションとの接続に必要なソフトウェア・インターフェース
価格設定はそれぞれの具体的なケースに合わせて調整する必要があります。上記はあくまでも一例で、それぞれのロボットベンダーからの見積もりを精査するための例として記載しております。